ルカ・アクイーノは、1974年6月1日、古き良き町並みの残る南イタリアの町、ベネヴェントに生まれる。
20歳の時、マイルス・デイヴィスの幅広い温かみのある演奏に感銘を受け、トランペットを握るが、2年後、アルトサクソフォーンを学ぶ為にトランペットから離れる。
その6ヶ月後、チェット・ベイカーのサウンドに魅了され、再び彼の人生にトランペットが戻ってくる。
しかし、大学で経済学の学位を取得する為、再び2年間のトランペット生活から離れる。
もっともその時、彼は、音楽が彼の人生に必要不可欠だと気づき、実際に、トランペットを再度手にすることを決め、それ以来、これまで演奏を続けている。
ルカは、CDで沢山の音楽を聴くこと以外に、パオロ・フレズのベネヴェントやヌオロ(サルデーニャ島)でのワークショップは別として、いかなる教師に教わることなくトランペットを完全に独学で習得した。
ロックミュージックから彼のサウンドは生まれ、彼はメロディーを愛し、模範に従うことや無駄な妙技を好まない。また、彼にとっては、音楽と人生の中で、音と静寂さの両方が等しく重要なのである。彼が使うエレクトロニックなサウンドが彼の音楽を支配することも決してなく、彼は巧みなバランスを取って演奏する。ルカの音色はユニークで、彼を自己表現させてくれるVan Laar社の楽器を使用している。
彼のソロでのファーストアルバム『Sopra Le Nuvole』(Universal Music)は2008年にリリースされ、同年、ソリストとして、マッシモ・ウルバーニ国際賞を受賞する。
2009年にはセカンドアルバム『Lunaria』をリリースし、TOP JAZZ Jazz National MagazineでBest New Talentに選ばれる。
そして、彼がマネージャーと共に1500キロにも及ぶ車での旅の後、マケドニア共和国の首都スコピエの古代のトルコ風呂にて収録された『Aman』がリリースされた。
2010~2011年には、ノルウェー人トリオと共に、パオロ・フレズ(Tùk Music)のプロデュースで『Icaro solo』と『Chiaro』のレコーディングをした。同じ時期、彼は、ジャズ、ヒップホップ、グランジ、メタル、ポップなど50以上の様々なレコーディングに参加し、いくつかのサウンドトラックにも楽曲を提供している。また、リヴェルベリフェスティバルのディレクターでもあり、様々なコンサートにも参加している。
何よりも、ルカが愛してやまない事は、強制される事なく自由にトランペットを鳴らすことなのだ。
エンリコ・ブルーマー (Enrico Blumer)